わたしは、家を捨てた。
2015年、
秋の終わりのことである。
この年、そこそこ成功し、
公務(=仕事)の都合で、
流れるままに
東京でのステイをはじめ、
いくつかの場所を転々としながら
仕事をしていた。
年が明け
2016年1月、
2つめのマンスリーマンションが
オートロックなのにインターホンが使えない、
しかも対応がおそすぎる
という問題にキレて、
ちかくのセルリアンタワーへ移動したのが
ホテル暮らしのはじまり。
🥳
このころは
無理をして体調がよくないのに
いろいろ忙しくしすぎていたため、
家を借りて家具を用意するとかいうことは
事実上不可能であり、
マンスリーマンションは
どこも空きがなく、
もはや高級ホテルで休むしか
思いつかなかったのだ。
実は、むかしからの夢が
「高級ホテル暮らし」で、
ながいことメルマガのフッターに
かいてあり、
たまに読者から、
はやくホテル暮らししてくださいと
リマインドされたものだが、
気付いたら実現していたというわけ。
🥳
わたしは、
発信者という仕事柄もあるが、
わりと自分の人生を実況するタイプなので
気付いた時には、
「ホテル暮らしの王子」という
イメージがついていた。
Amazonの配送先に
いろんなホテルが追加されてゆき、
「住所がない」
というおもしろい事態をたのしんでいた。
公務のほうは、
1つ2つかかわる仕事もありつつ
自分のビジネスの再構築を試みはじめていて、
ただ、あとから思えば
先行投資のやりすぎだったわけだが、
体験の経験値としては
かなりのものがあったとおもう。
🥳
この2016年は、
都心ホテルのインバウンド需要が
すさまじくなってきた年で、
ちょうどホテルをとってないタイミングで
すこし節約しようとか思っても
そもそも空きがなく
アパですら3万円越え、
という異常事態の連休が
あったりした。
そのときは、たまたま
Mr.X の合宿セミナーが和光のほうであって、
たまたま会場のホテルが
1室あいていたので、そこを確保した。
そういうとき
冬服などのおおきな荷物は、
「ヤマト倉庫」と呼んでいる方法で
事実上あずかってもらったりした。
高級ホテル間での移動だから
なせる技である。
ビジホなら
自分でせこせこ運び込みだが、
高級ホテルはドア2ドアなのだ。
つまり、
高級ホテル間での移動は
引越しサービス付きともいえる。
🥳
しかしながら、
10回を軽く超える引越しに
さすがにつかれ、
秋からは
白金のシェラトンに90連泊でおちついた。
(都ホテル東京)
このときは
まだSPG AMEXをしらなかったので
まともにお金をはらって貢いでいた・・・
この、
東京都心での転々PTライフは、
12月なかばに
宮城蔵王へいってみたことで
転機をむかえる。
なんとなく仙台へよってから
東京へかえろうとおもったのが、
このきっかけである。
仙台には
当時の仕事仲間たちがいたのだが、
そこで
「シェアハウス」というものを知る。
そして翌年、
2017年からは、
もはや東京にいる意義も
あまりなくなってきたのもあり、
国内コスパ最強の
ウェスティン仙台にステイしたりし、
その後
決心して、
仙台市内の「国際シェアハウス」で
暮らし始めることになった。
🥳
ほぼ時をおなじくして、
以前しりあっていた
超ド級マニアックな言語学者Dr. Mの
体験授業が、
たまたま仙台でおこなわれたのに
始まって、
わたしは、
「マルチリンガル」という
新しい趣味を手に入れることになった。
流れで家をすてて
ホテル暮らしとなり、
そして
外国人が普通に住んでいるシェアハウスで
「多言語暮らし」ということになってゆき、
期せずして、
わたしはますます
PTの道を歩まされていたというわけである・・・
🥳
現在、シェアハウスは3軒目。
英検1級に
一発で受かったのが契機となり、
マルチリンガルは
いつのまにか仕事化してきている。
趣味が高じて仕事化するのは
なんども経験しているので、
これは自分の成功パターンだと思う。
趣味かどうかはともかく、
PTは、
自分の生き方そのものが
仕事と直結している。
どこにいくか、
だれとあうか、
なにをみるか、
そのすべて
生き様そのものがPTの仕事となるのだ。
🥳
ちな、
老婆心ながらアドバイスすると、
「好きを仕事に」するには
相当のつみあげがないとダメだ。
たいていの場合、
ライバルは山ほどいる
そして、
趣味を直接仕事にしないほうが
いい場合もある。
趣味なら好き放題だが、
仕事となると
集客から入出金管理まで
ほかにやることがあるからだ。
好きだからと安易に仕事にしてしまうのは
おすすめしない。
もし専門性で勝負するのなら、
下積み5年は覚悟しないと
内職レベルが関の山。
そこそこの待遇つとめながら、
あそびの副業にとどめたほうが
しあわせであると、わたしは思う。
好きをお金にするなら、
考えかたを根本からかえねばならない。
起業は
文無し放浪村八分も覚悟の上で、
副業は
好き嫌いはおいといて儲かることを、
これが、
独立、起業、副業市場の
いろんな人を見てきた、わたしのお勧めだ。
🥳
いまはやりの
「フリーランス」は、
意味がひろい言葉だが、
ただの下請けになってしまっては
雇われていたほうが楽である。
アメリカの奴隷解放とおなじで
自由の押し付けであるから、
いま、保護されている勤め人なら、
身のふりかたは
気をつけたほうがいい。
わたしは勤めたことがないので
保護のありがたみはよくわかる。
経営者は、たいへん。
わたしは、日本では
雇用などする気もおきない。
シンプルに業者間取引のほうが
狂った規制がなくてよい。
いまや、トヨタでさえ
これだけにしたがっている。
勤め人の方は、
自由という名の
強制独立が暴力的に押しよせるまで、
守られているありがたみを
いまのうちに味わっておくのをお勧めしたい。
経営者の方には、
この場をかりて
「いつも本当におつかれさまです」と伝えておく。
🥳
なお、
さっきから言ってる「PT」とは、
Permanent Traveler
(永遠の旅行者)の略。
この生き方は
大学生のころから知っていたが、
予想とはことなるかたちで
いつのまにかやってしまっていた、
ということになる。
別に、旅をするのが
PTなのではなく、
自主自律の精神でいきるのが
PTである。
土地、会社、宗教その他
なにに属していようと、
自分の心が独立しているのが
真のPTだ。
🥳
PTは生き抜く力であり、
生ける芸術である。
だれもが本質的にPTであり、
【心の旅人】なのだ。
Bonne journée !! ☀️

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