Remember that there is nothing stable in human affairs; therefore avoid undue elation in prosperity, or undue depression in adversity.
- Socrates (ソクラテス)
人間に関することに安定などないことを忘れてはならない。それゆえに、繁栄している時には過度の喜びを避け、逆境にある時には過度の落ち込みを避けなさい。
ソクラテスは、
古代ギリシャの偉大な哲学者。
くわしく知らなくても、
名前くらいは
覚えているでしょう。
そう、安定なんてものは
ないんです。
世の中のすべては
移り変わるものです。
(諸行無常)
なので、
いま、安定と思えることに
執着していると、
それがなくなったとき、
または、なくなりそうと思った時に
人は苦しみます。
過度の喜びを避け
過度の落ち込みを避けよ、
という今回の教えは、
そこに通じます。
若さは失われ、
お金は来ては去り、
( money comes and goes )
といった具合に、
どうせ変わってゆくのだから、
ただ変化を受け入れれば
なんてことはないです。
川の流れのように生きる
ということですね。
老子の言葉なら
「無為自然」です。
文の英語について
ちょっと言うと、
これは
文法的には命令文です。
Remember 〜〜 から始まってますが、
〜〜を覚えておけ、
という意味。
格言などでは
とてもよく使います。
なお、
アンソニー・ロビンスが
言ってますが、
人間には、
安定さ( certienty : 確実さ)だけでなく
不安定さ( uncertienty : 不確実さ )もまた、
必要です。
ようは、
同じことばかりだと
退屈してつまらない、
なんか未知のことも
実は求めている、
というわけ。
安定を求める心、
なにか未知を求める心、
好奇心、冒険心、
このせめぎ合いで
人は生きています。
どちらも受け入れてしまえば
気楽ですよ。
「川の流れのように生きろ」
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