★安定は幻想、そのわけは?

英語名言と解説

Remember that there is nothing stable in human affairs; therefore avoid undue elation in prosperity, or undue depression in adversity.

- Socrates (ソクラテス)

人間に関することに安定などないことを忘れてはならない。それゆえに、繁栄している時には過度の喜びを避け、逆境にある時には過度の落ち込みを避けなさい。

ソクラテスは、
古代ギリシャの偉大な哲学者。

くわしく知らなくても、

名前くらいは
覚えているでしょう。

 

そう、安定なんてものは
ないんです。

世の中のすべては
移り変わるものです。
(諸行無常)

なので、

いま、安定と思えることに
執着していると、

それがなくなったとき、
または、なくなりそうと思った時に
人は苦しみます。

過度の喜びを避け
過度の落ち込みを避けよ、

という今回の教えは、

そこに通じます。

 

若さは失われ、

お金は来ては去り、
( money comes and goes )

といった具合に、

どうせ変わってゆくのだから、

ただ変化を受け入れれば
なんてことはないです。

川の流れのように生きる
ということですね。

老子の言葉なら
「無為自然」です。

 

文の英語について
ちょっと言うと、

これは
文法的には命令文です。

Remember 〜〜 から始まってますが、

〜〜を覚えておけ、
という意味。

格言などでは
とてもよく使います。

 

なお、

アンソニー・ロビンスが
言ってますが、

人間には、

安定さ( certienty : 確実さ)だけでなく
不安定さ( uncertienty : 不確実さ )もまた、

必要です。

 

ようは、

同じことばかりだと
退屈してつまらない、

なんか未知のことも
実は求めている、

というわけ。

 

安定を求める心、

なにか未知を求める心、
好奇心、冒険心、

このせめぎ合いで
人は生きています。

どちらも受け入れてしまえば
気楽ですよ。

 

「川の流れのように生きろ」

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